- 問題をクリック、タップすると答えが表示されます。
目次
クリニカルパス
クリニカルパスとは、医療行為を行うための計画表で、入院から他院までの検査・治療等のスケジュールを時間軸に沿って表したものです。作成されたものは、患者に提供されます。
クリニカルパスには以下のような特徴があります。
- 医療経営の効率化を図る上で有用
- 診療所や病院が連携する上で有用
- 医療情報をスタッフ間で共有することができる
- 患者に治療過程を明示することで安心感を与えることができる
- 時間軸に沿って介入ケアを設定する
2019年 問19
クリニカルパスにより期待される効果でないのはどれか。
1) 治療の標準化
2) 医療の質の向上
3) チーム医療の推進
4) 平均在院日数の短縮
5) 症例数の少ない疾患の治療法の確立
答え 5
クリニカルパスの用語
アウトカム
成果、目標、ゴールなど臨床上望ましい結果のこと。
アセスメント
アウトカムが達成されたかどうかの評価項目、判断基準のこと。
クリティカル・インディケーター
アウトカムの中で治療計画に重大な影響を与える可能性のあるもの。
バリアンス
アウトカムが達成できない状態のこと。
アウトカムマネジメント
バリアンスが発生した場合、バリアンスの原因を追求し対策を講じることにより、アウトカムの達成を行うもの。
2021年 問20
クリニカルパスにおいて、アウトカムが達成されない状態を表すのはどれか。
1) レジメン
2) エビデンス
3) バリアンス
4) ガイドライン
5) ベンチマーク
答え 3
2018年 問18
クリニカルパスにおいて診療過程で発生した「計画との差異」を指すのはどれか。
1) アウトカム
2) バリアンス
3) アセスメント
4) アウトカムマネジメント
5) クリニカル・インディケーター
答え 2
EBM(Evidence Based Medicine)
EBMとは、過去の経験・研究から得られた根拠に基づいて、最善の方法を選び治療を施していく医療のことを指します。
EBMの手順
- 問題の定式化(疑問点の抽出)
- 情報検索
- 批判的吟味
- 判断の適用
- 自己評価
2022年 問16
EBMの手順として正しいのはどれか。
a. 批判的吟味
b. 情報検索
c. 問題の定式化
d. 判断の適用
e. 自己評価
1) e → c → b → a → d
2) b → c → a → d → e
3) b → c → d → a → e
4) c → a → b → d → e
5) c → b → a → d → e
答え 5
エビデンスレベル
エビデンスレベルとは、論文の根拠の質の高さをレベルに分類したものをいいます。
① システマティックレビュー
② ランダム化比較試験
③ 非ランダム化比較試験
④A コホート研究
④B 症例対照研究・横断研究
⑤ 専門家等の意見
2018年 問19
エビデンスレベルの高い順に並べたものはどれか。
a 症例報告
b コホート研究
c 専門家個人の意見
d システマティック・レビュー
1) d > a > b > c
2) d > b > c > a
3) d > b > a > c
4) b > a > d > c
5) b > d > a > c
答え 3
診療ガイドライン
診療ガイドラインとは、医学研究の成果など科学的根拠に基づき、最良と考えられる検査や治療法を提示するための文書です。EBMの実践を支援するものになります。
診療ガイドラインの目的には次のようなものが挙げられます。
- エビデンスの提供
- 施設間格差の解消
- 医療の質と向上の標準化の推進
- 患者への情報提供
2021年 問21
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
1) エビデンスが系統的に評価されている。
2) ガイドラインに従って診療する義務がある。
3) 推奨に従わなければ保険診療の対象とならない。
4) 国が審査を行った後に正式なガイドラインとする。
5) 専門医に対するアンケート調査に基づいて作成される。
答え 1
2019年 問20
診療ガイドラインの目的でないのはどれか。
1) 診療の画一化
2) 医療の質の向上
3) エビデンスの提供
4) 患者への情報提供
5) 施設格差の解消
答え 1
コメント